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ローガン 映画感想・ネタバレ ウルヴァリン、プロフェッサーXの最後

LOGAN/ローガン (吹替版)

時系列や繋がりがすんなり納得できない「Xメン」シリーズの最新作で10作目の「ローガン(原題:LOGAN)」観に行ってきました。「ウルヴァリン」シリーズとしては「ウルヴァリン:X-MEN ZERO(2009年)」と「ウルヴァリン:SAMURAI(2013年)」の続編となります。

ローガンの集大成のような作品で、西部劇のようなちょっとダークなロードムービーという感じでした。

今作品の「ローガン」ではミュータントの大半が死滅し、新たなミュータントが生まれなくなった2029年が舞台のお話です。

そもそもシリーズの繋がりはあってないようなものなので、前作のシリーズ観てなくても楽しめます。観てたら観てたで所々でわかる映像が出てきたりして楽しめます。
詳しくはネタバレで。

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作品紹介・あらすじ

ミュータントがほぼ絶滅し荒廃した近未来。ローガンは治癒能力を失いつつあった。
そんなローガンに年老いたチャールズ・エグゼビアが託した最後のミッションは、絶滅の危機にあるミュータントの唯一の希望となるローラという謎めいた少女を守ること。
強大な武装組織の襲撃を逃れ、車で荒野を旅する3人の行く手には、想像を絶する運命が待ち受けていた。

出典:http://www.foxmovies-jp.com/

 

キャスト

監督はジェームズ・マンゴールド。
脚本はマイケル・グリーン。

  • ローガン / ウルヴァリン / ジェームズ・ハウレット /ヒュー・ジャックマン
    治癒能力が弱まりつつあり、老化の進行に加え、全身の骨格に施されたアダマンチウムが毒となり、ローガンの身体を蝕んでいる。雇われリムジン運転手として生計を立てている。ミュータントの居場所を探れるキャリバンと協力してメキシコでチャールズを匿っている。
  • チャールズ・エグゼビア / プロフェッサーX / パトリック・スチュワート
    90歳。アルツハイマー病を患っており、その影響でテレパシー能力をコントロールできなくなっている。国からは大量破壊兵器扱いを受けている。薬を飲んでいなかったら、周りの人たちを全身麻痺にしてしまうという発作を起こす。
  • ローラ・キニー / X-23 / ダフネ・キーン
    11歳の少女。メキシコのトランシジェン研究所で、ウルヴァリンの遺伝子(精子?)から作られたクローン。ウルヴァリン同様に治癒能力とアダマンチウムが施された鋭い爪を片手に2本ずつと両足に1本づつ持っている。というか成長途中の子供にアダマンチウム打っていいのか。骨は成長していくのに金属でコーティングしちゃって大丈夫??爪だけコーティングしたのかな。
  • ドナルド・ピアース / ボイド・ホルブルック
    ローラ捜索の為に送り込まれた部隊リーヴァーズの主任、右手をサイボーグ化している。
  • キャリバン / スティーヴン・マーチャント
    ミュータントの居場所を探れる能力を持つ。太陽に当たると皮膚が火傷してしまうため、昼間は全身を布などで覆って生活している。
  • ガブリエラ・ロペス / エリザベス・ロドリゲス
    メキシコシティにあるトランシジェン研究所に10年勤めていた看護師。研究所で処分されかかったローラをローガンにノースダコダにある「エデン」へ送って欲しいと依頼する。
  • ザンダー・ライス / リチャード・E・グラント
    ウェポンイレブン(デッドプール)を作った博士(ウィリアム・ストライカー?)の息子でウルヴァリンに恨みを持つ外科医。ミュータントの兵士を作ることを目的にトランシジェン研究所でローラたちに携わっていた。
  • X-24 / ヒュー・ジャックマン
    ウルヴァリンの遺伝子を基にしたクローンで、心を持たない人格をで凶暴性が植え付けられている。

 

ネタバレ

ミュータント絶滅の危機

2029年、この25年間で新たなミュータントは生まれておらず、彼らの存在は絶滅の危機に瀕している。

 

運転手と介護生活

かつて「ウルヴァリン」の名で知られていたローガンことジェームズ・ハウレットはテキサス州で運転手として働いていました。
ローガンがリムジンで仮眠をしていると、タイヤを街のチンピラ達に盗まれようとしていました。治癒能力の低下や年老いたとはいえチンピラ共を全滅させるローガンでした。

ローガンはメキシコ国境の向かい側に位置する放棄された製錬工場でチャールズ・エグゼビア(プロフェッサーX)の介護をしながらキャリバンと共に暮らしています。
薬が切れると周囲に念力を放ち全身麻痺を引き起こさせるチャールズ・エグゼビアに注射を打ち、薬を飲ませるのが日課でした。
ある日ローガンはガブリエラという女性から助けを求められますが無視してしまいます。

その後ピアースという男がリムジンに乗り込んでガブリエラのことを聞きます。
ガブリエラという女性がローガンを頼ってくるが、その女は我々のものを奪った、見つけたら連絡いて欲しいと言って車から降りました。

 

依頼

ガブリエラはリムジンの依頼を行い、何も知らないローガンはガブリエラの元に行きます。ガブリエラはローラという少女を「エデン」まで連れて行って欲しいと依頼します。そしてローラはローガンのDNAを注入されたローガンの娘だと言います。断るローガンに金を見せるとローガンはチャールズとの船「サンシーカー」を買うお金が必要でその依頼を引き受けました。

一旦帰って再びガブリオレの所に行くとガブリオレは殺されていました。
ローガンがメキシコの製錬工場に帰って来るとピアースがやってきました。娘を差し出せというピアースでしたが、知らないとローガンがいうと突っかかってきました。

その時ピアースの頭に鉄パイプが当たりピアースは倒れました。
鉄パイプを投げたのは車中に忍び込んでいたローラでした。

チャールズはローラのことを待っていたようでした。
ローガンの指示でキャリバンが車で砂漠の真ん中にピアースを捨てに行きますが、ピアースは起き上がりキャリバンを襲います。その背後にはピアースの部下たち追っ手がやってきていました。

キャリバンは捕らわれピアース達はローガンの住処に向かいました。
ローラを置いて車で逃げようとしたローガンでしたがチャールズはローラも連れて行けと言います。
そしてピアースらはローラを捕えようとしますが、ローラは強く一人でピアースの部下達を倒していきます。
ローガンはローラを車に乗せ逃亡しました。

 

ノースダコタのエデンへ

道中、輸送中の馬が逃げ出した家族らに遭遇します。

チャールズはテレパシーで馬をトラックに戻し、車をぬかるみから助けたお礼に今夜夕食を御馳走したいと言われます。
ローガンは断ろうとしますが、チャールズが了承し、自宅に招かれ夕食を過ごし、一夜を過ごさせてもらうことになりました。

近所の嫌がらせによって水道が止められたので、修理しにいくと、そこへ近所の男たちがやって来て嫌がらせをします。そいつらをローガンが追い返します。

そうしている時にローガンのクローンX-24がお世話になっている一家の家にやって来て母親、息子を殺し、チャールズの胸を串刺しにし、重傷を負わせました。

ローガン達が帰って来るとX-24との戦いになります。
父親も刺され、X-24は強く弱ったローガンはやられそうになりますが、父親が最後の力を振り絞ってX-24を銃で打ち倒します。
チャールズはローガンに看取られたながら亡くなりました。

ローガンとローラはエデンへ向かう途中の道路の外れの湖のほとりにチャールズを埋葬しました。

 

ローガン瀕死の重傷

自分のクローンX-24との銭湯でローガンは瀕死の重傷を負います。
チャールズを埋葬した後は意識を失って、倒れてしまいました。

次に目を覚ました時は病院でした。ローラを連れ病院を抜け出し車で走りだします。
しかしローガンは体が思うように動かず遂に倒れてしまいました。
ローラが車を運転し、エデンを目指します。

 

エデン

ローガンが目を覚ますと、そこはローラの仲間たちが集まっているエデンの側でした。
崖の上に住処があり、ローガンは再び意識を失います。
すると、寝たままロープに吊るされ、ローラの仲間たちによって崖の上に運ばれました。

子供達は数日後まで仲間が来るのを待って、森の中を通って10kmあまり先の国境を越える計画を立てていた。
その先の仲間と合流する予定と言いました。

弱ったローガンに子供達は血清の注射を打てば助かると言いますが、それは興奮させて、ミュータントの能力を高める薬でした。
量を間違えると死んでしまうと知っているローガンはその血清の使用を断ります。
そして再びローガンは眠りました。

 

国境へ

計画の実行当日、ローガンが目を覚ますと誰もいなくなっていました。
そして崖の上から下を見ると、子供達の向かう国境の方向にピアース達が追いかけて行っていました。

ピアース達追跡隊が追い着き子供たちの大半が捕らわれてしまうが、ローガンは小分けにして打つよう指示された薬を全量投与し、ローラを含む子どもたちと共闘してピアースら追跡隊を殺害していきます。

そしてローラがアダマンチウム弾でX-24を射殺するが、治癒能力が弱っていたローガンもまた腹部に木の太い枝に刺さり、ローラの腕の中で絶命してしまいます。

 

埋葬

手作りの十字架の墓標の前でローラは道中チャールズと観た「シェーン」の一節を引用して弔辞を述べます。
子供たちが国境を目指して歩き出す中、ローラは十字架の墓標の斜めにして「X」を作り、名残惜しそうに仲間の元に向かいました。

 

エンドロール後

エンドロール後は特に何もありませんでした。

 

エンドロール後の最後の英文

The making and authorized distribution of this film supported over 15,000 jobs and involved hundreds of thousands of work hours.

20世紀フォックスのキャンペーンの文章で「この映画によって15000人以上の雇用と数十万時間の仕事が作り出された」という意味です。Xメンシリーズとかに関係している訳ではないです。

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劇中の西部劇「シェーン」とは

作品中で印象的な使われ方をした映画「シェーン」。1953年制作の名作と言われる西部劇です。

最後にローラがローガンの埋葬して述べた悼辞は、この映画のワンシーンのセリフから引用されました。

人の生き方は決まっている。変えることはできない。俺も変わろうとしたが、一度人を殺したものはもう元には戻れない。正しくても人殺しの烙印を打たれる。もう谷から銃は消えた。

 

Xメンシリーズの時系列

  1. ウルヴァリン:X-MEN ZERO」(2009年)
  2. X-MEN:ファースト・ジェネレーション」(2011年)(新三部作)
    1973年が舞台。
  3. X-メン」(2000年)(旧三部作)
  4. X-MEN2」(2003年)(旧三部作)
  5. X-MEN:ファイナルディシジョン」(2006年)(旧三部作)
  6. ウルヴァリン:SAMURAI」(2013年)
  7. X-MEN:フューチャー&パスト」(2014年)(新三部作)
  8. 「フューチャー&パスト」でローガンだけ「ファースト・ジェネレーション」の時代に魂だけ戻り過去を改変(2023年のセンチネルからミュータントが追われる未来から1973年に戻り、ミスティークが英雄扱いになる未来に変える)。つまりこの作品で新しい時間軸になります。

  9. X-MEN:アポカリプス」(2016年)(新三部作)
    1983年が舞台。
  10. ローガン」(2017年)
    2029年が舞台。

旧三部作「X-メン」、「X-MEN2」、「X-MEN:ファイナルディシジョン」と新三部作の内「X-MEN:フューチャー&パスト」の一部、「X-MEN:アポカリプス」は過去が改変されたので、時間軸が異なります。

X-MEN:ファースト・ジェネレーション」と「X-MEN:フューチャー&パスト」の過去部分だけが全シリーズに共有している部分となります。

ウルヴァリン:X-MEN ZERO」や「ウルヴァリン:SAMURAI」はアダマンチウムの爪が折られたのに元どおりになっているし、ストライカーの手に落ちるところをミスティークが助けたのに、いつの間にか捕まってアダマンチウム埋め込まれてるし、旧三部作に出てくるウルヴァリンの兄セイバートゥースと新三部作に出てくるセイバートゥースも違いすぎるし、もうわけわからん。

全てのシリーズにはローガン(ウルヴァリン)は登場しています。頻繁に記憶消されたりしてかわいそうですが。

今回の「ローガン」は始めにも書きましたが、「ウルヴァリン」シリーズの続編のようで、「ウルヴァリン:X-MEN ZERO(2009年)」と「ウルヴァリン:SAMURAI(2013年)」の続きで他とは独立しているみたいです。
でもなんでアダマンチウムの爪元に戻ってるかは謎。

 

ローガンが弱っていたのは?

移植されたアダマンチウムが年を重ねるごとに回っていき、拒絶反応が起こり、ローガンの治癒能力を少しずつ奪っていったのでした。拒絶反応がアダマンチウムの移植手術の懸念材料であり、ローガンはそれに適応して移植に成功しました。

アダマンチウムによって強化されたローガンでしたが、逆に体を少しずつ蝕んで行っていたのでいた。

治癒能力の低下で逆にお酒にも酔えるようになり、鎮痛剤を飲みながら、酒浸りになってしまうローガンは印象的でした。

一時的に興奮させミュータントの能力を上昇させる血清を打ち、体力と治癒能力を戻しますが、一時的なもので最後にはお腹に木がぶっ刺さり、弱った治癒能力では回復できずに息絶えてしまいました。

 

ローラ達は?

メキシコシティにあるトランシジェン研究所でミュータントの兵士を作ることを目的にザンダー・ライスがミュータントの遺伝子(精子)をメキシコ人の女性を利用して意図的にミュータントを作り出していた。ローラ達もその中の一人。

 

続編は?

ローガン役のヒュー・ジャックマンと、プロフェッサーX役のパトリック・スチュワートは今回の作品で引退が正式に発表されています。

ですが、2018年にはトランプ使いのミュータント「ガンビット」が公開予定の噂です。時代設定とか大丈夫かな?不安。

 

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感想

学校を経営していたプロフェッサーXがローガンの稼ぎで介護されるまでに落ちぶれいてたのか謎。アルツハイマーだからってそんなことなるかね。
なんで他のミュータントいないの?ミュータントがいなくなったから学校潰れたの?
ローガン全然貯金してなかったのね。ちょっと違和感感じました。「SAMURAI」の最後どんなのやったかな。あとで観てみよう。

プロフェッサーXの発作で迷惑にならないように、「サンシーカー」という船を買って、海で生活するのを夢見てローガンはお金を稼いでます。辛い・・・。

ローガンの生き様を今までとは違った弱々しく、ダークなイメージで作られた作品でした。
R15指定の映画の通り、首や腕、脚をぶった切りです。11歳の少女が兵士の首を投げるシーンなんてのもありました。ラストには子供のミュータントが大人をリンチして殺すシーンもあります。

メキシコ付近でミュータントを集めているところなんかは今の世の中を皮肉っているような印象の映画です。

トランシジェン研究所での非人道的な人体実験、荒野エデンを求めてをボロイ車でひた走る走るシーンなんてマッドマックスを連想させます。

「ウルヴァリン:SAMURAI」でアダマンチウムの爪折られたはずなのに、何もなかったかのように復活してたり、そもそも「フューチャー&パスト(2014年)」でミスティークに助けられたのに、「アポカリプス(2016年)」では軍に捕まってるし。ちゃんと間の話をちょっとでも解説欲しい(笑)

「X-MEN アポカリプス」のエンドロール後に「Essex Corp(エセックス社)」というラベルのアタッシュケースに血液サンプルを回収していましたが、今回出てきたのは「トランシジェン研究所」。んー、どういうことや。あー、モヤモヤ

全体的には「エデン」を目指すというロードムービーで展開は単純でわかりやすかったです。これまでのシリーズの作品を忘れて観て欲しい作品です。

 

まとめ

ローガンとプロフェッサーXは今作で死亡します。

プロフェッサーXなんて、アルツハイマーで忘れていたウイストチェスターで起こった発作で人を傷つけていることを思い出し、後悔したしていたところをローガンのクローンに胸を刺されてしまいます。最後は本物のローガンに看取られましたが、「サンシーカー」という船で生活するという夢を語って生き絶えてしまいました。悲しい。

ローガンは結局、治癒能力の低下で、自分のクローンに木の切り株の尖った先に串刺しにされ、生き絶えてしまいます。クローンはローラの放ったアダマンチウムの弾丸で殺しました。

この続編があるとしたら、生き残ったローラ達の話はできそうですね。

ローガンとプロフェッサーXを引退させるために作った映画って印象。

ローガンがプロフェッサーXを匿っているアジトでは前作「SAMURAI」に登場する日本刀もちらっと映ります。もう一度見ると他にもきになるシーンが見つけられるかもしれません。探しながら観るものいいかも。

 

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